ストロングマン参戦記⑯~自問自答が始まり

僕は残り20kmという道のりを歩き出しました

とぼとぼとぼとぼ

歩いても襲いくる激痛に苦悶の表情を浮かべながらも

キロ15分で歩ければ、制限時間に間に合わないこともない

楽になりました

 

とぼとぼとぼとぼ

とぼとぼとぼとぼ
本当にこれでいいのだろうか

とぼとぼとぼとぼ

とぼとぼとぼとぼ
自問自答が始まりました

 

歩いてフィニッシュして、強い人?
それで、本当の強い人なのか?

 

いつも僕と一緒に戦い、勇気をくれた息子

すぐさま、左腕に書いた息子の名前を見ます
腕に書いた息子の名前が、汗やワセリン、ランニングウォッチのこすれで消えかかっていました

消えかかった息子の名前
本当にこれでいいのだろうか

このまま歩いてしまうと
息子に会えなくなるような気がしてきて

 

 

そして、僕は再度、脚を早めました

ズキンズキン

腰の痛みが消えるわけではありません
腰の激痛で意識が遠くなります

それでも、脚を前へ進めます

自分に嘘をつかずに、強い人になろう

 

その後は、ほとんど記憶がありません

 

沿道から聞こえるかすかな声援
共闘トライアスリート達が亡霊のように歩いている(彷徨っている?)姿がおぼろげながらに
記憶に残っています
最後の最後の長い道のり
そして・・・

nakipapa の紹介

2013年4月にバツイチになりました。 最愛の息子とは、年に6回しか会えないことになり、彼への思いを綴っているブログです。
カテゴリー: 息子へ, 近況報告   パーマリンク

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