大きく見えた江ノ島
やっとここまできた
フォームなど気にしていられません
がむしゃらに腕を動かすだけ
長かった
本当に長かった
人って、頑張れば海を10kmも泳げるんだ
ゴールする前からそんな回顧をしながら
そんなことを考えているうちにゴールゲートをくぐっていました
大きく見えた江ノ島
やっとここまできた
フォームなど気にしていられません
がむしゃらに腕を動かすだけ
長かった
本当に長かった
人って、頑張れば海を10kmも泳げるんだ
ゴールする前からそんな回顧をしながら
そんなことを考えているうちにゴールゲートをくぐっていました
人の気持ちと言うか、気分、モチベーションと言うのは、時として実力以上のものを発揮します
沿道からの声援で力が出ることも実感しています
逆に、気持ちや集中力が切れた時、倍以上になって返って来ます
海を10km泳ぐと言うことで、また制限時間突破と言うことで気が張ってましたが
最大の関門、5kを通過したことで、緊張の糸が切れました
前半に飛ばしたことも、倍になって返ってきました
湘南の海のど真ん中で、脚をつりました
ええー!
ここでー
海中で笑ってしまいました
街中であれば、確実に捕まってます(苦笑
ネタとしては最高
海泳ぎで、しかも太平洋ど真ん中(?)で、脚をつって溺れる・・・ということはありませんが、
泳ぎながら、なかなかのネタに遭遇したと
しかも、4回も
つった脚に顔をしかめながら、腕だけは動かし続け
気が付くと、大きく近づいた江ノ島が目の前にありました
間が空いてしまいましたが、続きです。
最大の関門であった5km関門を通過
※後々知ったのですが、100人以上が関門にひっかかってしまったそうです
残り半分を泳ぎきるのみ
残り5kmも長い距離ではありますが、半分を泳ぎきった安堵感から
力が湧き出ました
しかし、これが錯覚であることに気がつかされます。
徐々に高揚という脳内麻薬が切れて行き・・・
湘南OWSの話が長くなっているので、連載している最中に、息子の誕生日が来てしまいました(笑)
改めまして、今日は息子の誕生日です
彼はもう小学2年生になりました
生まれてから8年です
もうしばらく会ってないなぁ
早い
早すぎる
時間の経過が早すぎます
今も、息子に会いたい気持ちは変わりません
あー、会いたい(笑)
街中で同じくらいの年頃の男の子を見かけると、ふと息子のことを考えます
今日は、ずっと息子のことを考える一日にします
それが今できる最大限のプレゼントだから
一緒に住んでいれば、先日始まった仮面ライダー、面白いからプレゼントにベルトとか買ってあげたいのですが(笑)
もうそんなの欲しくない年齢なのかな
離れて暮らした期間の方が長くなってしまったで、想像するにも限界があります
こうやって、息子のことを考えていると、会いたくて、目頭が熱くなります
とにかく!誕生日おめでとう!
パパは、君をいつも想っている
最後の関門を無事に通過でき気も楽になりました
気分が高揚してストロークも早まります
残す時間制限は、10kmを3時間半で完泳することだけ
さぁ、この泳いできた同じ距離を泳ぎきれば、ゴールだ
長い長い距離ではありますが、半分を泳ぎきれた安堵感
ゴールを目指すだけです
この後、前半のツケが回ってくるとは考えもよりませんでした
しばらく泳いだ後、目の前に現れたのはボートに泳者がしがみついている光景
まさか関門に引っかかった!?
血の気が引く感じとはこういう感じなんだと実感しました
まだいける
まだいけるんだ
そんなことを考えながら、ボートに近づきました
亡霊のようにボートにしがみつく人達
交渉は効くのか?
振り切って泳ぐか?
泣き落としか?
そんなことを考えながら
「ハーイ、ジェルありますよー」
「水欲しい方ー」
!!
補給船だ!
※補給船は5km関門のちょい先に設置されています
間に合った!
関門に間に合ったんだ!
今度は、嬉しさで鳥肌が立ちました
ヨシ!
まだいける
まだいけるぞ
ジェルを口の中に流し込みます
休んでいる暇はない!
とにかく長く感じました
最終関門でもある5kmまで泳いでも泳いでも辿りつかない
幸いに、1km、3kmの関門は通過したような気がしています(気がするだけですが)
このまま関門にかかってしまうのだろうか
しばらく泳いで
また泳いで
集団からも引き離され
またしばらく泳いで
見えてきた光景がありました
安堵感と焦燥
それは、ボートにしがみついている泳者達
まさか・・・?
スタートしてから、精神的に終始孤立
長い長い一人旅
向かってくる波も高い
海面を見据えると暗黒
泣きそうです
クラゲに当たらなかったことだけが幸いでしょうか
制限時間という見えない恐怖が後ろから迫ってきて
※泳者は時計を持つことは禁止されています
今まで出場してきたトライアスロンやウルトラマラソンとは違う厳しさがあります
とにかく、今まで出したことのないパワーで関門通過を目指します
ハンガーノックで力尽きれば確実に溺れるでしょう
そんな先のことを考える余裕などありませんでした
必死でした
思い返しても、逗子湾を一周(3km)した記憶なんて一切ありません
ヘッドアップしてブイを確認する余裕はまったくありませんでした
途中、波に揺られすぎ、波酔いしてしまい、海中で嗚咽したことだけ覚えています
泳いでも泳いでも進まない感覚
進むどころか押し返される感覚
もどかしい
悔しい
とにかく、遠く前に見える泳者に追いつくように
全く距離は縮まないのですが
マラソンやトライアスロンと違って、沿道の声援もなく
スタートした途端、波がザップンザップン!
波に上下に揺られて、いきなり気持ち悪くなります
えぇ!これで穏やかなの?
聞いてたんとちゃう!と思いながら
気温上昇によるクラゲにもビクビクしながら
あまりに波が上下するので、コースガイドであるブイの確認も困難
マズイ、これは関門で引っかかるパターン
1km、3km、5kmで関門があります
※各関門は、20分ごとです
レースまで、月に、5,60時間は泳いできました
塩素アレルギーにもなりました
これで、1km関門で引っかかったとなると、今まで何をしてきたんだ
後悔するぞ、これは
後先考えずに、力入れて泳ぎ出します
これから3時間超の道のりがあるというのに