心に欠損がある男、泣き虫パパです
こんばんは
【第二章】と銘打って、ブログのタイトル名を変更させていただきました
「息子と泣き虫パパ~生き別れの君へ」
一年に6回しか会えなかった息子と、これから先、会えるかどうかわからない状況です
【第二章】とさせていただいたのは、【第三章】への一縷の望みを託しています
息子とまたどこかで再会することができたら
息子と父親としての関係を築き直すことができたら
【第三章】として、「息子と泣き虫パパ~失われた時間を取り戻す」にしたいと思います
心に欠損がある男、泣き虫パパです
こんばんは
【第二章】と銘打って、ブログのタイトル名を変更させていただきました
「息子と泣き虫パパ~生き別れの君へ」
一年に6回しか会えなかった息子と、これから先、会えるかどうかわからない状況です
【第二章】とさせていただいたのは、【第三章】への一縷の望みを託しています
息子とまたどこかで再会することができたら
息子と父親としての関係を築き直すことができたら
【第三章】として、「息子と泣き虫パパ~失われた時間を取り戻す」にしたいと思います
そして、皆さんにご報告があります
元嫁が再婚します
このブログを長く読んでいただけた方ならお分かりかと思います
元嫁の再婚イコール息子と会えなくなる、です
ご報告が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます
先日、判明したのですが、
ストロングマン挑戦に集中する為、ご報告を飲み込んできました
僕は、息子を想う力で「強い人」となり、「強い人」になるのと同じくして、息子と会えなくなりました
ついにトライアスロンのロングレース、ストロングマンを完走することができました
長い間、このシリーズにお付き合いいただきありがとうございました
多くの方に応援いただき、ご助力いただいたこと、深く感謝しております
この場をお借りして、御礼申し上げます
そして、根っこの原動力として、息子への想いがありました
息子がいなければ、僕は生きていたかもわかりませんし、ここまで強くなれなかったと思います
運動をろくにしなかった男が、4年の時を経て、もっとも過酷なスポーツ、トライアスロンの、
ロングディスタンスを制覇することができました
我が子への想いが為す力の強さを体現することができました
これが僕の揺ぎ無い証明です
今は、「強い人」の称号を誇らしく、大切に受け止めています
息子よ、愛している、君の存在がパパを強くしてくれた
僕は残り20kmという道のりを歩き出しました
とぼとぼとぼとぼ
歩いても襲いくる激痛に苦悶の表情を浮かべながらも
キロ15分で歩ければ、制限時間に間に合わないこともない
楽になりました
とぼとぼとぼとぼ
とぼとぼとぼとぼ
本当にこれでいいのだろうか
とぼとぼとぼとぼ
とぼとぼとぼとぼ
自問自答が始まりました
歩いてフィニッシュして、強い人?
それで、本当の強い人なのか?
いつも僕と一緒に戦い、勇気をくれた息子
すぐさま、左腕に書いた息子の名前を見ます
腕に書いた息子の名前が、汗やワセリン、ランニングウォッチのこすれで消えかかっていました
消えかかった息子の名前
本当にこれでいいのだろうか
このまま歩いてしまうと
息子に会えなくなるような気がしてきて
そして、僕は再度、脚を早めました
ズキンズキン
腰の痛みが消えるわけではありません
腰の激痛で意識が遠くなります
それでも、脚を前へ進めます
自分に嘘をつかずに、強い人になろう
その後は、ほとんど記憶がありません
沿道から聞こえるかすかな声援
共闘トライアスリート達が亡霊のように歩いている(彷徨っている?)姿がおぼろげながらに
記憶に残っています
最後の最後の長い道のり
そして・・・
走る気力はもうありません
こんなにも長い戦いがあったでしょうか
折り返し地点で、8時間を越えております
僕は、痛みをこらえながら、とぼとぼと歩き出しました
残り制限時間まで5時間
距離は20km
10kmを2時間半
キロ15分
大人の歩行速度はキロ13分くらいと記憶しております
このまま歩いても制限時間に間に合わない時間でもない
僕は歩いてゴールを目指すことにしました
快調に走り出し
息子のことを考え
最後のパート、ランの半分を走りきりました
強い人まで、残り21kmです
もう少しです
快調快調!
その時でした
本当に人生と一緒
うまく行き始めた途端に
起こるトラブル
ズキン
ハーフを回ったところで、安心してしまったのでしょうか
例の時限爆弾が発動しました
アドレナリンが切れたのでしょうか
激しい痛みに、思わず脚を止め
やっぱりか
だましだましであったことはわかっていたのですが
僕は、20kmを残し、歩き出してしまいました
今まで抱えていた腰の痛みの不安はどこにいったのか
快調に走り出しました
なれる、なれるぞ、強い人に
最後の道のり
小刻みに体力を削るアップダウン
今までの道のりを考えれば、大したことないように思えます
早まる脚に対して、自制をして、意図的にスピードを落とします
先は長い
焦らない焦らない
走っている最中、息子のことを考えます
生まれた時から
共に過ごした生活
離れ離れになってしまったこと
再会できた日のこと
2ヶ月一度ですが、楽しく過ごした日のこと
走馬灯のように、今までの時間が脳裏をよぎります
一番鮮明なのが、息子の笑顔です
彼の笑顔には、幾度となく助けられました
彼の存在が、僕に勇気をくれました
僕は、強い人になるしかない
それ以外の選択肢がないのです
そして、折り返し地点を越えました
バイクフィニッシュ
そして最後のランパート
202.195kmの旅、最後の42.195kmの勝負です
腰の痛みの不安を抱えながら、脚を一歩一歩進めます
ズキン・・・
やはり痛みが
汗がどっと噴出します
もしかしたら、バイクで筋肉がほぐれ、治っているのではないかと安穏と考えたりもしてましたが・・・
それでも、進みだしたからには、脚を進めます
ん?・・・しかし、走れなくはない
※今、思い返してですが、レースということで、アドレナリンが出ていたのだと思います
走れる
走れるぞ
まだ強い人になれる
強い人になれと言われているようです
さぁ、行くぜ
そんな心の中でカッコつけて、走り出しました